可愛山同窓会24期会〜鹿児島県立川内高等学校
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「川内高校ボート部の活躍」と「ボートによる川内の活性化」

霧島に源を発し、我々の故郷を流れる川内川は、筑後川に次ぐ九州2番目の川である。東郷あたりから河口までのゆったりとした川の流れ、風光明媚な両岸の風景、アクセスの良さ、ボートの練習にとっては打って付けの川である。

我が川内高校ボート部は、昭和47年の太陽国体に向けて44年に同好会として発足し、45年に部となった。当時、大隅湖を根拠地とする鹿屋高校、鹿屋工業、鹿屋農業、錦江湾で練習する鶴丸高校にボート部があったが、それでは少ないということで川内高校にもボート部が設置されたと聞く。

私は昭和44年入学であるが、1年生の時サッカーをやり、2年生の夏からボート部に入った。昭和45年のことであり、ちょうど部第一期生ということになる。また今年で同好会発足40周年になるわけである。

鹿児島県のボート界は、鹿児島大学が全日本でも入賞しオリンピック選手を輩出したり、鹿屋体育大学の女子選手が日本一になるなど大学生の活躍が目立つが、鹿屋の高校勢もなかなか強い。我が川高ボート部は鹿屋勢の良きライバルとして彼らと切磋琢磨して練習に励んで来た。

ここ数年、男子は振るわないが女子は連続してインターハイに出場しており、平成17年には千葉県小見川で4人乗り舵手付スカル、18年には滋賀県瀬田川で4人乗り舵手付スカル、19年は佐賀県唐津でダブルスカルとシングルスカルに出場した。私もなんとかかんとか仕事をやりくりして応援に出かけた。

(注)舵手:舵を取る選手のこと。スカル種目:一人で左右のオールを漕ぐ種目のこと、川内レガッタなどは左右どちらかのオールを両手で漕ぐスイープ種目。シングルスカル:一人乗りのスカル種目、ダブルスカル:二人乗りのスカル種目。インターハイは距離1000m。

昨年は山崎華弥さんが女子シングルスカルで出漕し、また埼玉県戸田での開催であったので、大先輩の愛甲健次郎さん(9期)、同期でかつ川高ボート部同期の皆元正幸君と共に応援に出かけた。予選3位と健闘したが残念ながら敗復で負けて準決勝には進めなかった。今年(奈良県開催)は3年生の男子が10名以上残っており、必ずや鹿屋勢を破り鹿児島県代表になってくれることを期待したい。


ところで我が薩摩川内市は、全国のボート場がある市町村の連絡会である「全国ボート場所在地市町村連絡協議会」のメンバーである(現在30市町村が加盟)。森前市長、岩切現市長とも熱心なボートファンであり、昨年は協議会のサミットが我が市で開催された。当日は川内レガッタの開催日でもあり、好天の中の白熱したレースを参加市町村代表に観戦していただいた。私も在九州、東大ボート部OBをかき集め、にわか仕立てのクルーで出漕したが、若く元気満々の消防署クルーに惜敗した。

願わくは川内川河畔に、宿泊できるボートハウスを作り、たくさんのボートを置き、川内商工や黎明高校のみならず、純真大学などの大学生、市役所、中越パルプ、京セラ、九電などの実業団のクルーが組成され、川内川で活発に練習してほしいものである。

もうすぐ西回り高速川内まで開通する。そうすると鹿児島大学キャンパスから川内川まで車で1時間もかからない。鹿大のボート部員は授業を終えてから車で来ても練習できる。(私は大学時代、駒場から戸田まで電車を乗り継いでい時間半かかった)将来的には、現在川内レガッタに招待している早慶のエイト(8人乗りボート)のみならず全国の大学エイトが合宿してくれたらな、と思う。

川内川から舵手の声が響き渡り、たくさんのボートが水面をアメンボのように「すーっ」と滑って進んでいく、そんな夢を実現したい。そうすれば、きっと川内の街も活性化する、と信じている。

高柳健一 川内高校24期 

(日本ボート協会競技委員、日本障害者ボート協会副理事長)

※参考;−
日本ボート協会(別窓)
レガッタ・団体イベント情報(別窓)ブログ(Jara Project)よりリンク

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